ブッダが仏教を開く!マウリヤ朝のアショーカ王とは?ゼロの発見とアラビア数字

前回の歴史クイズ(復習)→第6章Lesson2

前6世紀末に、シャカ(釈迦)はバラモン教の難解な祭式や身分制度を批判し、心の内面から人々の悩みを解く「解脱(げだつ)の道」を説き、仏教を開きました。

前4世紀末、インド最初の統一王朝、マウリヤ朝が生まれました。ガンジス川流域から、インダス川流域とデカン高原へと勢力を広げたアショーカ王は仏教に帰依し、仏典の結集をします。前2世紀にはクシャーナ朝のカニシカ王がインドを支配し、ローマとの交易も活発におこなわれました。

仏教のおこりとインド統一王朝の歩みを学んでいきましょう。

【第6章Lesson3】中学歴史要点クイズ問題スタートです!

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バラモン教の身分制度を批判して仏教を開いたシャカの登場!

前6世紀末、( ① )=(ゴータマ・シッダールタ)は、バラモン教の身分制度を批判し、人間は平等であり、心の迷いを捨てればだれでもこの世の苦しいみから救われると説いて、( ② )を開きました。

(  )のことばを答えてみよう!

ヒント
  1. 「釈迦」と書きます。カタカナでなんと読みますか?仏教の影響が強い日本では、「お◯◯◯さん」と呼んでいますね。
  2. キリスト教・イスラム教とならぶ、世界三大宗教の一つです。漢字2文字で「◯教」です。
解答
1.シャカ
2.仏教

 

解説

❶「シャカ」

彼がシャカ族の出身であった部族名です。彼の名はゴータマ・シッダールタ。彼の尊称は「宗教的自覚者」の意味で仏陀(ブッダ)といいます。以下、ブッダと書きましょう。

ブッダは、動物を犠牲に捧げる供儀(くぎ)や難解な祭式、バラモンを最高位とみなす身分制度(ヴァルナ制)を否定しました。

ブッダは、心の内面から人々の悩みを解くことを重視し、生前の行為によって死後に別の生をうける過程がくりかえされるとする輪廻転生(りんねてんしょう)という迷いの道から、人はいかに抜け出すかという「解脱(げだつ)の道」を説きました。


仏陀の座像(石窟庵、新羅時代)出典:Wikipedia

❷「仏教」

仏教とは、「仏(目覚めた人)の教え」という意味です。「因果応報(いんがおうほう)」という教えが有名です。人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるという仏教用語です。

紀元前6世紀頃、それまでの部族社会がくずれ、政治・経済の中心はガンジス川上流から中・下流域へと移動していきました。

都市国家がいくつも生まれ、勢力を伸ばしてきた武士階層(クシャトリヤ)や商業に従事する階層(ヴァイシャ)の支持を背景に、仏教が影響力を広めます。前4世紀末、インドを統一したマウリヤ朝のアショーカ王は仏典の結集を行いました。

紀元前後には、出家(しゅっけ)者がきびしい修行をおこなって自身の救済を求める「小乗(しょうじょう)仏教」から、新しい運動がおこり、人々の救済がより重要だと考えて出家しないまま修行を行う意義を説いた「菩薩(ぼさつ)信仰」(=大乗仏教)が広がりました。

「日本書紀」によれば、仏教が日本に伝来したのは飛鳥(あすか)時代の552年とされています。

法隆寺周辺の仏教建築物(出典:Wikipedia

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マウリヤ朝のアショーカ王は仏教に帰依!アラビア数字やゼロの発見も?

仏教はしだいに広まり、インド最初の統一王朝( ① )のアショーカ王は、前3世紀、仏教に帰依(きえ)した王国を作りました。インドでは、哲学や天文学が発展し、( ② )の考えや( ③ )数字のもともつくられました。

(  )のことばを答えてみよう!

ヒント
  1. 「◯◯◯◯朝」です。
  2. 数字で、何もないことを表します。
  3. Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴはローマ数字です。12345が「ア◯◯ア数字」です。
解答
1.マウリヤ朝
2.ゼロ
3.アラビア(数字)

 

解説

❶「マウリヤ朝」

紀元前317年頃に成立したマウリヤ朝は、アショーカ王の時代にインドをほぼ統一して初の統一王朝となりました。征服活動に多くの犠牲者を出したことを悔いた王は、仏教に帰依(きえ)し、守るべき倫理(ダルマ)による統治と平穏な社会を目ざし、仏典の結集や各地への布教を進めました。

だが、官僚と軍隊の維持が財政困難を招き(これは、ローマ帝国もそうでしたね。)、王家に対するバラモン階層の反発もあり、アショーカ王死後、マウリヤ王朝は衰退しました。

2世紀半ばには、クシャーナ王朝のカニシカ王が、中央アジアからガンジス川中流域を支配し、ローマとの交易を発展させ、仏教におこった新しい運動(小乗仏教から大乗仏教へ)を保護します。これが、ガンダーラ地方の仏教美術とともに、中央アジアから中国、そして日本へと伝わってきました。

マウリヤ朝の位置
マウリヤ朝の位置(出典:Wikipedia

❷「ゼロの発見」

ゼロを使うと、シンプルに1、10、100と書けるだけでなく、位取りをする筆算をしてみると、足し算や引き算だけでなく、掛け算や割り算も、ゼロを使うことでなんと簡単になることか!と驚きますね。

❸「アラビア数字」

「0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9 」の十種類をアラビア数字といいます。ローマ数字は、「0」を表す表記を持たないので、100をC、1000をMといった特別の文字を使うので4,000以上の値を表現できませんが、「0」を使えばいくらでも大きな数字を表現できます。

私たちが使う数字の十は、ローマ数字ではⅩと書きます。十一はⅪです。百はCです。アラビア数字では、2+20+200=222となりますが、ローマ数字なら、CCXXⅡとちょっとややこしい。

一方、日本語の和算の数字は、わざと難しくすることで改変されない使い方もあります。例えば125万3000円としましょう。これを「壱百弐拾五萬参千円」と書くのです。とくに手書きで金額を書き入れていた時代、小切手や契約書の金額の一二三や十をあとで書き直されないような文字で書いていたのです。

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仏教の特徴を書き、キリスト教との違いを考えてみましょう

深掘りテーマ

仏教の開祖ブッダは、動物を犠牲に捧げる供儀(くぎ)や難解な祭式、バラモンを最高位とする身分制度(ヴァルナ制)を否定し、人間は平等であり、心の迷いを捨てれば、だれでもこの世の苦しみから救われると説きました。

これはイエス・キリストが、パリサイ人の歪んだ律法解釈を人々に押しつけていたことを厳しく批判し、人間は神のもとに平等であり、キリストが私たちの罪の贖いのために十字架で死んで葬られ復活したことを信じれば、だれでも永遠のいのちを受ける、との教えと似通った面があります。共に世界宗教といわれる所以です。

大きな違いの一つは、仏教の「因果応報」という教えが、「過去および前世の行為の善悪に応じて現在の幸・不幸の果報があり、現在の行為に応じて未来の果報が生ずること」と、その人の行いによって救いが決まるとしていることに対して、キリスト教では、罪深い人間は行いによっては救いを得ることはできず、神からの恵みと本人の信仰によってのみ救われるというところにあるようです。

さらに深い理解は、一人ひとりが探究していきましょう。

コーヒーブレイク:「ローマ数字を読み書きしてみよう!」

ローマ数字は、Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ,Ⅶ,Ⅷ,Ⅸ,Ⅹのように並べて表現します。I, V, X, L, C, D, M はそれぞれ 1, 5, 10, 50, 100, 500, 1000 を表しています。

  1. MDCCCLXVIIIは何年でしょうか?
  2. 2020年をローマ数字で書いてみよう。これは簡単!

問1のヒント:江戸幕府による大政奉還の翌年。五箇条の御誓文が発布され日本の明治維新の始まった年です。
問2のヒント:わずか四つの数字です。千が2つ、十が2つ。

次回の歴史クイズ→第6章Lesson4
※順番に読み進めると知識が深まります。

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