前章の歴史クイズ(復習)→【第1章】旧石器時代ー人類の祖先
現在の氷河時代の最後の氷期が終わり、急速に温暖化が進んだ1万年前ごろから、新しい時代区分である新石器時代を迎えます。
新石器時代は、「農耕と牧畜」の始まった時代です。また、氷期にはマンモス象など寒さに強い大型動物が陸上にいました。温暖化が進むと小動物が増えてきます。人類はどのようにして広がり、増えていったのでしょうか?
【第2章Lesson1】中学歴史要点クイズ問題スタートです!
目次
氷河時代が終わり、気候の温暖化が進む
( )のことばを答えてみよう!
- 氷期が終わり、気温が上がると、氷が溶けて海面が上昇します。これは、日本列島ができた時期でもあります。
- 降水量がほとんどなく、砂と石の広がる乾燥気候です。
- いよいよ人類の歴史が目に見える時期に入ってきましたね。なぜ、この時期に氷期が終わり、地球温暖化がすすんで間氷期に入ったか、ということは、地球のわずかな軌道変化に伴って氷の中に閉じ込められていたCO2(二酸化炭素)が原因だ、との説もありますが、ささやかな生き物であるわたしたち人間は、自然環境の変化を受け入れて生き延びるほかありません。1万年前の海面上昇は100m近くあったと推定されています。
- サハラ砂漠は、氷雪気候の南極大陸をのぞくと世界最大の砂漠です。面積は約1000万km2あり、アメリカ合衆国や中華人民共和国の面積に匹敵し、アフリカ大陸の3分の1をしめています。もともと、サハラとは砂漠・荒野という意味であり、英語ではGreat sand Seaともいいます。「さばくには何もない」とのイメージがありますが、砂漠にはオアシスもあり、さまざまな動物・植物が生きています。熱を発散させるために大きな耳をもったフェネックギツネや、地面の熱さから手足を守るために、片手片足を交互に上げて止まる砂漠のトカゲもいるのですよ。
温暖化で大型動物が減り、狩猟と採集の生活から定住生活へ進む
人々は、狩猟から、多く生えるようになった野生のムギやマメの採集へと生活を変えていきます。そして、移動をくり返す生活から、( ② )する生活を求めるようになりました。
( )のことばを答えてみよう!
- でっかい、巨大なものというイメージのことばです。
- 野山をかけまわり狩りをし、自然にあるものを採って食べる、という生活から、定まった場所に住むという生活に変わっていくのです。
- マンモスと聞くと巨大なイメージがありますが、大きさは今のアジア象と同じで高さは3mほどです。でも、1m近いかたい毛をもち、鼻や耳は小さく、皮下脂肪も10cmほどあって、寒冷地に生きることができました。特徴は頭の形と、長さが3mもある湾曲した牙ですね。寒いツンドラ気候に広がる草原が、温暖化で湿原に変わり、絶滅していったと言われています。(突発的な災害で絶滅したとの意見もあります。)旧石器時代の人類は、落とし穴を使ってマンモス狩りをしていました。洞窟壁画に描かれているマンモス象もありますよ。
- 狩猟・採集の生活から、農耕・牧畜の生活へ、ということです。長い年月をかけて、じょじょに農耕が広がっていったのです。栗などの木の実の栽培も大切な食料でした。定住する場所も、日当たりのよい丘の上から、やがて、水を汲みやすい低地の川の側へと変わって行きます。それは、栽培する作物のちがいによるものです。
今日の「社会科学習の深掘りテーマ」
砂漠とは?ステップ気候とサバナ気候の違いは?世界の気候帯を調べてみよう!
砂漠とは、年降水量が250mm以下で砂や岩石の多い乾燥帯です。もう少し雨が降るとステップ気候となり乾季はほとんど雨が降りませんが、雨季には草も生えて草原となります。羊や馬などを牧草地に放牧して飼います。
5つの気候帯は、熱帯・乾燥帯・温帯・冷帯(亜寒帯)・寒帯です。サバナ気候は熱帯で、高い木もあり、キリンや象などたくさんの動物が生息しています。
温帯である東京の年間降水量は1500mmほど、大阪は1200mmほどです。同じ温帯でも、年降水量1000mmが農業では稲作と小麦など畑作との境目だと言われます。大型台風で1日に数百ミリもの雨が降ることがいかに大変なできごとかが、わかりますね。
マンモス象はなぜ絶滅したんだろう?
寒いツンドラ気候に広がる草原が、温暖化で湿原に変わり、絶滅していったと言われていますが、ウイルスによる感染症など、突発的な災害で絶滅したとの意見もあります。
人間の狩猟によって絶滅した、ということはないようです。氷漬けになったマンモス象が保存されています。今、その遺伝子(DNA)から、マンモス象を復元させる、とのプロジェクトが起こっています。
次回の歴史クイズ→第2章Lesson2
※順番に読み進めると知識が深まります。
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