農耕の始まりはいつ?どこから始まった?牧畜と遊牧と放牧と酪農の違い!

前回の歴史クイズ(復習)→第2章Lesson1

氷河期(氷期)が終わり気候の温暖化が進むと、自然環境は地域ごとに大きく変化していきました。

今から9000年ほど前、環境に適応して、狩猟・採集を中心にした生活から、農耕・牧畜を中心にして食料生産を始めたのは、チグリス川・ユーフラテス川の流れる西アジアです。

【第2章Lesson2】中学歴史要点クイズ問題スタートです!

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定住して田畑をたがやす農耕が始まる

人々は、自然の条件に合わせてムギやマメなど野生の植物を栽培することを知り、やがて、( ① )を中心とする生活を営むようになりました。積極的に自然環境を変えて食料を生産するやり方は、西アジアからヨーロッパ・アジア・アフリカへと伝えられていきます。東南アジアでは野生のバナナやタロイモを栽培します。中国では( ② )・アワ・キビ、中南米では( ③ )・ジャガイモの栽培が始まりました。

(  )のことばを答えてみよう!

ヒント
  1. 田や畑を耕して、種や苗を植えて、食料を栽培していくことです。
  2. 日本の主食です。これを刈り取って収穫し、脱穀してモミをとると、お米になります。
  3. 日本では家畜の食料として多用されています。スイートコーンもこの一種です。これで作ったカップにアイスクリームを乗せると、おいしいソフトクリームのできあがり〜!
解答
1.農耕
2.イネ(稲)
3.トウモロコシ

 

解説

❶ 農耕

最初の農耕は雨水にたよっていました。また、肥料も使わないため、収穫も少なく、土地がやせて作物も育たなくなるので、耕地を移動していました。

しかし、チグリス川とユーフラテス川に囲まれて豊かな水のある西アジアの「肥沃な三日月地帯」とも呼ばれるメソポタミア地方(「川のあいだの地方」)で、川から水を引く灌漑(かんがい)農業が始まり、安定した食料生産ができるようになってきました。

こうして、世界の大河の近くには、耕地が発達して広がり、人が集まって住むようになりました。

肥沃な三日月地帯と呼ばれる地域

肥沃な三日月地帯と呼ばれる地域(出典:Wikipedia

❷ イネ(稲)

イネは、夏に多くの雨が降り、気温も上がる、温暖湿潤気候の東アジアから東南アジア、南アジアにかけての穀物です。

小麦・トウモロコシと並んで世界の三大穀物のなかでも、単位面積当たりの収穫量も最も多く、まさに私たちの主食となる食料です。発祥は中国の長江流域で、1万年前ごろから栽培され、朝鮮半島を経て、日本の九州から本州に栽培技術とともに伝わってきました。

水を貯める水田耕作は、上流から流れ込む栄養素や肥料が染み込み流れ出さないので、イネの育つ良い環境となっています。

また、本来、温暖な土地での作物ですが、日本では、寒冷地や高地栽培も可能となる品種改良、病害虫に強い品種改良など、長年の主食として、また、通貨にもなる作物として、大切に扱われてきました。

❸ トウモロコシ

トウモロコシは南北アメリカ大陸に広がった主要な穀物です。イネ科のひとつで、私たちが主食とするイネ(お米)の仲間です。

人間の食料になり、家畜の飼料(エサ)になります。お米を主食とする私たちもいろんなところで、食べていますね。

お祭りの屋台で、トウモロコシを丸々1本食べた人もいるでしょう。朝食にコーンフレークと牛乳を食べる人もいるでしょう。

イネと同じく、品種改良が続けられ、おいしく、病害虫に強いトウモロコシが栽培されてきました。

今日、世界の三大穀物として、お米、小麦、トウモロコシがあげられますが、生産量1位がトウモロコシ10億トン、2位が小麦7.2億トン、3位が米4.8億トンです(米国農務省2015年統計)。

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野生の動物を飼育して、牧畜がはじまる

乾燥地帯の人々は野生の牛やヤギ・羊を飼育し、寒い地方の人々は( ① )などを飼い慣らし、肉や乳をとる( ② )を始めました。

(  )のことばを答えてみよう!

ヒント
  1. 寒い地方といえば、「♪まっ赤なお鼻の〜◯◯◯◯さんは〜♫」とか、あわてんぼうのサンタクロースを思い出しますね。
  2. 養い育てることを牧するといいます。牧場や牧草、牧師や牧会といった言葉もありますね。家畜を養い育てて、乳や肉、卵、皮革や羊毛などをとる農業です
解答
1.トナカイ
2.牧畜

 

解説

❶ トナカイ

トナカイは、寒冷地である北極圏に生息しており、日本の先住民族の一つであるアイヌ民族もアイヌ語で「トゥナカイ」(tunakay) 」と呼んでいます。

北アメリカではカリブーとも呼ばれています。草葉や苔(こけ)を主に食べますが、小動物も食べます。大きな角が特徴ですね。オスの角は春に生えて繁殖期にメスの獲得を競い合い、冬には抜け落ちます。メスは、雪を掘ってエサをえるため、冬に小さな角が生え、春から夏には抜け落ちます。

この自然の摂理には驚かされます。トナカイは寒冷地に住む人にとって、無くてはならない家畜です。食用の肉や乳、毛皮をとるだけでなく、人や荷物の運搬にソリを引く使役をしました。

トナカイの蹄(ひづめ)は大きくて雪にも沈まずに歩けるのです。「まっ赤なお鼻」ではありませんが、鼻先に毛細血管が集まっているので、少し赤く見えるようです。

トナカイ
トナカイ(出典:Wikipedia

❷ 牧畜

寒い地方、暑い地方、降水量の多い地方、乾燥した地方と、人間はさまざまな自然環境の中で工夫して生活できる土地を広げてきました。

その気候にあった野生の動物を飼育し、家畜として養い、その肉や乳、皮や毛をとる農業が牧畜です。農耕や牧畜の発達しなかった地域では、弓矢の発明や改良によって狩りの技術を向上させ、また、漁業も発展させました。木の実も活用します。

栗だけでなく、渋くて食べられなかったどんぐりも渋みを抜く技術が発明され、食用になりました。中学校1・2年生では、地理学習と歴史学習とを並行して学んでいきます。

今回の「農耕と牧畜の始まり」では、歴史だけでなく地理学習の基本を学びましたね。次の深掘りテーマもよく出る地理的課題です。Let’s challenge!

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牧畜と遊牧、移牧、放牧、酪農とはどう違うの?

深掘りテーマ

牧畜(ぼくちく)には、定まった居住地で飼育するだけでなく、牧草地を求めて季節や天候に応じて牛や羊を連れて移動するモンゴルなどの遊牧(ゆうぼく)や、夏は山の上に、冬は麓の小屋へと移動するスイスの移牧(いぼく)、広い牧場に馬や牛を放し飼いにする放牧(ほうぼく)など、いろんな方法があります。

牧畜農業のうち、肉をとることを目的とするのではなく、牛や羊・ヤギなどを飼って、乳をしぼり、牛乳や、バター、チーズなど乳製品を作る農業を酪農(らくのう)といいます。

日本では、北海道で大規模な酪農が行われています。アメリカ合衆国や西ヨーロッパ北部でも広く行われていますよ。

次回の歴史クイズ→第2章Lesson3
※順番に読み進めると知識が深まります。

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