農業のはじまりと新石器時代の人類!住居をつくり貧富の差が生まれた?

前回の歴史クイズ(復習)→第2章Lesson3

人々は、野生種であった植物を栽培して農耕を始め、動物を飼育して肉や乳をとる牧畜を始めました。打製石器や磨製石器を作り、土器や織物を作り、定住して、むらを作りはじめました。

田畑の灌漑(かんがい)工事を指導したり、次の収穫期まで食料を管理するために、指導者が生まれ、貧富の差も生まれてきました。「農耕と牧畜のはじまり」の最終章に入りましょう。

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新石器時代、農業生産を増やし、財産を管理するためには何が必要?

石器を使っていた時代には、人々は助け合って働き、獲物はみんなで分け合っていました。しかし、農耕や牧畜が進み、食料の生産が高まると、働き手の数や土地の良し悪しなどによって、人々の間には( ① )の差が生まれました。
選ばれて共同の財産を( ② )する人が生まれました。

(  )のことばを答えてみよう!

ヒント
  1. 偶然や知恵によって、貧しくなる人もいれば、富む人もでてきました。
  2. 農耕・牧畜が広がると、仕事をどのようにわりふり、収穫物はどのように蓄え、分け合うのかという作業が不可欠になります。この作業が◯◯です。会社でも責任をもつ◯◯職という方々がいますね。
解答
1.貧富(の差)
2.管理

 

解説

いくら力のある人でも、一人では獲物はとれません。

旧石器時代の長い年月、厳しい自然環境の中で、人々は共同して言葉を発達させてコミュニケーションをとり、狩猟で得たもの、採集で集めた木の実などはみんなでわけあうことで、ようやく人類は生き延びることができました。

捕らえた動物をすぐに食べず、飼育して乳や卵、そして肉をとる牧畜を始めることや、荷物を運び、土地を耕す労役に使うことは、先のことを考える知恵と忍耐が必要です。

作物もすぐに食べてしまわずに、種を残し、春に土に埋めて、水をやり、夏に育ち、秋になってようやく刈り取ることができるまでの忍耐と、肥料の工夫や病害虫から守ることなど、すべて知恵が必要でした。

こうした工夫をして、共同行動を指導し、また、共同の財産を管理していくためには、指導者が必要でした。作物の実る良い土地を持つ人、家畜をうまく飼育する人は、人々を使って、その財産を増やしていきます。

こうして、むらの指導者が生まれ、貧富の差が生まれてきました。

旧石器時代の住居
旧石器時代の住居(テラ・アマタ遺跡の小屋復原図)出典:コトバンク

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灌漑(かんがい)や、川の氾濫を防ぐ治水(ちすい)には何が必要?

共同の財産を管理したり、川から水を引いてくる灌漑(かんがい)や、川の氾濫を堰き止めたりする治水を指図していた人々は、自分の土地や財産を増やし、人々から物資を取り立てたり労役を課したりする( ① )となっていきました。やがて、人々を支配する仕組みが整えられ、( ② )がつくられました。

(  )のことばを答えてみよう!

ヒント
  1. その土地を所有し、人々を従わせる者のことです。普通名詞です。
  2. 「くに」とも言います。土地とそこに住む人々がいて、その統治権(とうちけん)をもつ者がいて、統治機構をもっている政治的共同体です。今で言えば、主権と領土と国民とで構成されているもので、日本国もその一つです。
解答
1.支配者
2.国家

 

解説

❶ 支配者

灌漑(かんがい)は、川や湖から農地まで人工的に水を引いてくることです。これによって農産物を増産し、乾燥地域を農地に変えていくことができました。西アジアのチグリス・ユーフラテス川にはさまれたメソポタミア地方から農耕・牧畜がはじまったのは、豊かな水があったからでした。

冬に山岳地帯に降った雨によって水量が増え、雪解けの4月〜5月には下流に流れ出してきます。だが、大麦や小麦の収穫前に洪水が起これば作物がいたんでしまうので、ムギ類は高い土地に植えられました。

ほとんど雨の降らない下流域では、泥の日干しレンガを積み上げて、貯水池や用水路をつくっていったのです。こうした灌漑や治水の時期を的確に判断して、民衆を指示し、従わせる支配者が地域をおさめていったのです。

管により畑に給水する灌漑施設

管により畑に給水する灌漑施設(2000年)出典:Wikipedia

❷ 国家

メソポタミア地方では、BC6500年ごろから二千年もの間、小麦・大麦・豆類や亜麻を栽培する灌漑農業や、羊・ヤギ・牛の牧畜をおこなっていた文化があり、用水路が掘られて、整えられた畑が並んでいました。

10ha以上の都市が作られ、人口1万人もの都市もありました。この地方では、美しい彩色土器(色を塗った土器)も作られており、貧富の格差から、社会の階層化がすすみ、支配者が土地と人々を支配していました。

のちのメソポタミア神殿の特徴を持つ祭壇も発掘されています。原始宗教の神または祭司として権威をふるうことも支配者の重要な役割であったと考えられます。

国家が成立すると、互いに対立する国家が出てきます。とりわけ、気候の変動によって水不足になる場合などは、作物が育つかどうかの鋭い利害関係が対立しました。

国家どうしの争いから、都市や国を守るということも、支配者の重要な役割でした。

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国家の三要素とは何?国家や社会のしくみはどのように変化していくのだろう!

深掘りテーマ

国家の三要素は、領域(領土・領海・領空)をもち、国民がおり、主権、つまり統治権をもつ権力があることです。この政治権力は、国王がもつ時代もあれば、国民が代表者を選んで統治を委ねる民主政治の時代もあります。

すべてを分け合わなければ生きていけない旧石器時代から新石器時代の初期に見られた長い長〜い原始共産制の社会から、だんだん生産力が高まって物をたくわえる余裕が生まれ、人々のなかに格差が生まれ、社会を管理する国家が生まれてきましたね。

社会のしくみは、このあと、奴隷制社会から封建社会へ、さらに、資本主義社会へと変化していきます。また、社会主義の思想も生まれ、それは、人間の平等や、社会保障制度など、現代の資本主義社会のあり方にもさまざまな影響を与えています。

世界が大きくつながりあうグローバリゼーションの時代を迎えて、これから、どのような社会をつくっていけばいいんだろうね?

結論はすぐに出なくても、考え続けていることが大切だ、とロバ先生は思いますよ。

スゥ〜(と息を吸って)〜ヴヒヒヒ〜ン

次回の歴史クイズ→第3章Lesson1
※順番に読み進めると知識が深まります。

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