前章の歴史クイズ(復習)→【第7章】中国文明と東アジア
日本列島は氷河時代に形づくられました。寒冷な氷期には、地上に降り積もった雪や氷が凍ってしまうので海面が大きく下がり、大陸と陸続きになることもありました。
大陸からは大型動物を追って人類(新人)が移動してきました。人々は、簡単な小屋や岩かげ・洞くつに住み、食物を求めて移動をくり返していました。
いよいよ日本の旧石器時代のはじまりです。人々はどのようにして日本列島に住むようになったかを学んでいきましょう。
【第8章Lesson1】中学歴史要点クイズ問題スタートです!
目次
氷期に海面が下がり、大陸とつながった日本列島
( )のことばを答えてみよう!
- 氷期に海面は何mほど下がったのでしょうか?次から選んでみましょう。「10m、50m、100m、500m、1000m」
- 大陸と日本列島とがつながることを何と言いますか?陸地が続いていますね。
❶ 氷期に海面が100m下がった
❷ アジア大陸と陸続きになった日本列島
アジア大陸と陸続きになった日本列島には、北方からはマンモスが南下し、南方からはナウマンゾウやオオツノジカがわたってきました。近年の研究では、氷期の最寒期でも津軽海峡、対馬海峡には海が残り陸続きにならなかったことが分かってきたと言われています。下の図の塗り潰し部分は陸地の延長です。
更新世(洪積世)末期の日本列島(出展:町田洋原図)
日本列島に大型動物を追って日本人の祖先が移住してきた!
( )のことばを答えてみよう!
- 「◯型◯物」です。寒さの中で動き回り生き延びるには大きな体が必要でした。
- 「人類」でも良いですが、現代人の直接の祖先の人類です。クロマニョン人などの現生人類のことを2文字で何と言いましたか?
- 岩壁に自然にできた人の入れる大きさの穴で、日常的には「ほらあな」と呼びますね。「◯◯」。内部が長く深いものは「洞窟」といいます。
❶ 大型動物
❷ 新人(人類)
❸ 洞穴(洞窟)
日本には数千もの洞窟があります。より小さな洞穴はもっとあり、かつて私たちの祖先はその中で寒さをしのぎ、火を燃やして暖をとり、生活していたのです。
山口県の秋芳洞(しゅうほうどう)出展:Wikipedia
日本の代表的な洞窟である秋芳洞の深さは地下100m〜200mに及び、内部には1kmもの観光路が公開されています。カルスト地形の秋吉台の地下には1万kmもの洞穴が続いており、地下の川も流れています。
日本人の祖先はどこからやってきたのだろうか?
日本人の祖先は、古来、アジア大陸に住んでいた人々が氷期に日本列島に渡ってきた子孫の縄文人であり、その後は、北アジアに住んでいて弥生時代以降に日本に渡来した人々との混血をくりかえして、現在の日本人が形成されてきたと考えられています。
私たちの使っている日本語は、アジア大陸北方のアルタイ語系に属するといわれています。これは、朝鮮語やモンゴル語と同じ語系です。日本語で「私は、◯◯です。」との語順が、英語や中国語では「私はです、◯◯。」と動詞が先に来ますが、朝鮮語が日本語と同じ語順なのは興味深い一致です。
大型の動物を人はどのようにして捕らえたのでしょうか?
日本列島の旧石器時代の人びとの狩猟のようすを示すジオラマ(兵庫県立考古博物館)出展:Wikipedia
この写真のジオラマのように、追い込んで落とし穴に落とし、投石や投げやりで仕留めるやり方が代表的だったと思われます。
動物にも共同作戦で獲物を狩るものがいますが、落とし穴を作り、ことばで打ち合わせをして、獲物を追い込んで捕らえることのできる高度な狩猟のしくみを発展させて行ったのは人類だけですね。
次回の歴史クイズ→第8章Lesson2
※順番に読み進めると知識が深まります。
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