前回の歴史クイズ(復習)→第2章Lesson2
農耕・牧畜がはじまると、人々は定住してむらをつくりました。生活が安定する中で、人々は、穀物を保存し、煮炊きするための土器を発明していきます。
斧(おの)や、穀物をすりつぶしたり、肉を切って加工するために、砂や石でみがいた磨製石器をつくりました。植物のせんいを編んで衣服をつくる技術も向上していきました。
【第2章Lesson3】中学歴史要点クイズ問題スタートです!
目次
農耕・牧畜によって定住し、むらができる!土器が必要だ!!
( )のことばを答えてみよう!
- 「集まって、まとまる」という意味です。これが村となり都市となっていきます。ひらがな2文字。
- この中に水を入れたり、肉や穀物を入れて、保存したり火にかけて使います。粘り気のある土をこねて、乾かし、さらに焼くと強い容器になりますね。皆さんも作ったことがあるでしょう!?
❶ むら
人々は家族をつくり、むらを作って定住し、狩猟や漁労(狩りや漁業)、採集に頼っていた生活から、計画をして種をまき苗を植えて収穫する農耕、そして、野生の動物を飼育して肉や乳、また毛や毛皮をとる牧畜を中心とした生活にうつっていきます。
氷河期の原人の骨には「飢餓線」と言われる栄養不足によって成長の止まった跡が残っています。冬には成長が遅く夏には大きく広がることでできる木の年輪のようなものです。
農耕や牧畜がいかに、人間の生活を豊かにしてきたかを教えられます。当時、生まれてから死ぬまでの寿命は30年間ほどと言われていますが、50歳を超えて生きた人もいたことがわかります。
❷ 土器
土器は粘り気のある粘土をこねて作ります。初期のころは、乾燥させた土器を、地面の穴で焼き固めて作る野焼きです。焼く温度は600〜900度と言われています。
日本や世界各地で出土される土器に付着しているものから、漁獲物の煮炊きに使っていたとか、穀物の保存に使っていた、などの当時のようすを知ることができます。
土器の種類は、日本の縄文時代や弥生時代を学ぶ時にくわしく見ていきましょう。
笹山遺跡で出土した縄文時代中期の馬高式土器(出典:Wikipedia)
農耕生活には磨製石器が必要だ!これが新石器時代!!
( )のことばを答えてみよう!
- 打製石器は石をうち欠いて製造しました。この石器は硬い石で磨いて製造しました。
- 縦糸と横糸とを組み合わせて布にしていきます。
- 新しい石器の時代です。
❶ 磨製石器
また、木を切り倒す斧(おの)や、木を加工する鑿(のみ)は、鋭い打製石器では刃が欠けてしまいます。これも、適度に鋭すぎない磨製石器が有用なのです。
穀物をすりつぶす石臼(いしうす)も作られました。大きさや分厚さも自由に加工できることから、生活のなかで、さまざまな石器が、また、骨角器が活用されていったのです。
様々な磨製石器(出典:Wikipedia)
❷ 織物
新石器時代になると、トルコでは紀元前7千年ごろの織物が発見され、エジプトでも紀元前5000年ごろの亜麻(あま)織物、紀元前3000年〜2000年の衣類が発見されています。
中国では紀元前3500年頃には絹織物の生産が行なわれていました。紀元前2700年ごろのお墓からは、精巧な染織品が発掘されています。
最も珍重された絹織物については、蚕(かいこ)を飼って生糸(きいと)をとる養蚕(ようさん)は、紀元前200年頃までに朝鮮半島や日本列島に伝わってきました。
毛織物はチベット周辺の遊牧民による絨毯(じゅうたん)の製造が現在も盛んですね。
旧石器時代とは何?新石器時代とは何?原始時代とは何?まとめてみよう
旧石器時代とは、狩りや採集の生活をしていた長い時代で、打製石器を使っていました。
新石器時代とは、農耕・牧畜が始まり、磨いた石器で調理を行い、穀物をすりつぶす石臼(いしうす)を作り、木を切り倒す重い石斧(いしおの)をつくるなど、さまざまな生活の必要から磨製石器を発明し、使い始めた時代です。
旧石器時代と新石器時代とを合わせて、原始時代といいます。
日本の場合、旧石器時代はまだ氷期(氷河期)が終わっておらず、日本列島も形成されていない時代でした。
日本の新石器時代は、氷期が終わって気候の温暖化が進み、海水面が100mも上がって日本列島が大陸から切り離されてからだといえます。
次回の歴史クイズ→第2章Lesson4
※順番に読み進めると知識が深まります。
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