前章の歴史クイズ(復習)→【第2章】新石器時代―農耕と牧畜のはじまり
「エジプトはナイルのたまもの(恵み)」と呼ばれます。エジプトは砂漠の広がる乾燥気候ですが、ナイル川の定期的に起こる洪水のおかげで、下流の三角州には豊かな穀倉地帯が広がりました。
紀元前三千年ごろにはじまったエジプト文明は、歴代の王が神としてあがめられ、人々を支配するなかで生まれました。ピラミッド、スフィンクスなど、世界遺産となっている謎の遺跡も見ていきましょう。
【第3章Lesson1】中学歴史要点クイズ問題スタートです!
目次
ナイル川の洪水は災害か恵みか?エジプトの国家はいつ成立?
( )のことばを答えてみよう!
- カタカナ3文字。これは覚える!
- とうもろこしではなく、米でもなく・・・
❶ ナイル川
アフリカ中部の赤道上にあるビクトリア湖から流れ出し、地中海にそそぐ5769kmのアフリカ大陸で最長の大河です。
乾燥気候のただなかを流れているため、航空機で上空を飛ぶとナイル川の上にだけ雲がみられる、ということもあります。1971年にアスワン=ハイ=ダムが建設されてからは年間水量の変化はなくなりました。
ダムで大きな水力発電が生み出され、農地が広がる一方で、下流では肥料が必要になったり、塩害が広がる問題が出ています。
ナイル川(出典:Wikipedia)
❷ 麦(小麦)
下流の、現在のエジプトの首都カイロを中心に三角州の平野が広がり、ローマ帝国の時代には、首都ローマに運ぶ小麦を大量に供給する穀倉地帯となっていました。
今日、ナイル川流域と下流の三角州、オアシスでは、小麦のほか、栄養価の高いなつめやし、さとうきびの栽培が盛んです。
美瑛町の夏の小麦畑(出典:Wikipedia)
世界遺産の遺跡、ピラミッドは王の墓?スフィンクスとは何?
( )のことばを答えてみよう!
- 今から5000年前です。
- 体育祭のマスゲームで組み立て体操をしませんでしたか?下から積み上げて、一番高いところに一人立つ!この種目を「人間◯◯◯ッ◯」と言います。
❶ 紀元前3000年
乾燥気候のただなかを流れているため、航空機で上空を飛ぶとナイル川の上にだけ雲がみられる、ということもあります。1971年にアスワン=ハイ=ダムが建設されてからは年間水量の変化はなくなりました。
ダムで大きな水力発電が生み出され、農地が広がる一方で、下流では肥料が必要になったり、塩害が広がる問題が出ています。
アスワン・ハイ・ダム(出典:Wikipedia)
❷ ピラミッド
今日、ナイル川流域と下流の三角州、オアシスでは、小麦のほか、栄養価の高いなつめやし、さとうきびの栽培が盛んです。
ギザの三大ピラミッド(出典:Wikipedia)
ピラミッドとスフィンクスの謎を調べてみよう
エジプトには138基のピラミッドがありますが、クフ王のピラミッドと言われるギザにある大ピラミッド(Grate Pyramid of Giza)は、高さ137m(完成時は147m)、2.5tの石灰岩を230万個、組み上げてあります。
内部に大回廊や空間があり、部屋の天井が崩れないように力学的に計算された工夫がされています。斜面の勾配が51.5度もあります。王の間には1個60tを超える花崗岩(かこうがん)の石材が多数使われています。
このピラミッドの建設方法の推測が、いくつも提案されています。調べてみるとおもしろいですね。
スフィンクス(Sphinx)は、顔は人間で体はライオンに形作られ、ピラミッドに眠る王の守護神として、陽の沈む西方(冥界の入口)に顔を向けています。
(ギザの大スフィンクス 写真出典:Wikipedia)
石灰岩のため鼻が欠けるなど、今日、崩壊の危機にあります。
コーヒーブレイク
オイディプスの神話に「スフィンクスの謎」というなぞなぞがあります。「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足の生き物は何だ!」というものです。これが解けないと、旅人は食べられてしまいます。さて、この生き物は何でしょう?自分で考えてみてください!
次回の歴史クイズ→第3章Lesson2
※順番に読み進めると知識が深まります。
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