前回の歴史クイズ(復習)→第1章Lesson3
今回の歴史クイズは、旧石器時代のまとめです。
人類の祖先の歴史は、いよいよ私たち現代人の直接の祖先である現生人類、新人にはいります。
私たちにもなじみの道具・武器が出てきますよ。
【第1章Lesson4】中学歴史要点クイズ問題スタートです!
目次
すぐれた壁画を描いた新人の登場
新人は、南フランスの( ② )がよく知られています。
彼らは洞窟に壁画を描きました。その一つがフランス西南部で発見された( ③ )洞窟の壁画です。彼らは墓もつくりました。芸術や宗教のめばえがみられていたのです。
( )のことばを答えてみよう!
- 「新しい人」ですね。現生人類(ホモ・サピエンス)ともいいます。
- 「〜人」です。フランス語ではCro-Magnonと書きます。私たちの愛称はクロちゃんでした。
- この壁画は、下の絵を見てもらいましょう。この洞窟はフランス語でGrotte de Lascauxと言います。発音できるかな?
(※ヒント3の絵 出典画像:Wikipedia)
❶ 新人(ホモ・サピエンスの俗称)
それまでの猿人・原人・旧人にはみられなかった壁画や墓など、芸術や宗教のめばえがありました。今、お隣に住んでいても私たちと同じですね。
近世のヨーロッパのホモ・サピエンス・サピエンスの男性(Wikipedia)
❷ クロマニョン人
南フランスの発見地の洞窟名からつけられたクロマニョン人は、現代人と同じホモ・サピエンスです。
20万年前にアフリカで出現しました。4〜3万年前に出現したクロマニョン人は弓矢を使用し、洞窟壁画を描きました。遺伝子調査から現代のヨーロッパ人の祖先であると言われています。
クロマニョン人の頭骨(Wikipedia)
❸ ラスコー
クロマニョン人の発見された洞窟から10kmほど離れたところに、ラスコーの壁画があります。1940年、穴に落ちた飼い犬を、村の少年が友だちと救い出した時に発見した、とのおもしろい話があります。
地下に200mもの長さに枝分かれして伸びる洞窟の側面と天井面には、数百もの馬・ヤギ・羊・野牛・鹿・かもしか・人間のほか、幾何学模様も描かれており、アルタミラの洞窟壁画とともに、「洞窟壁画の最高傑作」と言われる素晴らしいものです。
ラスコー洞窟の入口(Wikipedia)
打製石器を使い狩猟をした新人
このように、打製石器を作り出して、動物を狩り、木の実や草の根を採集していた時代を、私たちは( ③ )と呼んでいます。
( )のことばを答えてみよう!
- 飛び道具です。つかんで投げる、ということから、一歩先に進んだ武器です。
- 動物の骨や角を使って加工した道具です。◯◯器といいます。
- 旧い石器を使っていた長い長い時代です。先史時代ともいいます。
❶ 弓矢
日本では「平家物語」に出てくる「扇の的」の話が、外国では息子の頭にりんごを乗せて射落とすスイスの英雄「ウイリアム・テル」の話が有名です。
息子の頭上の林檎を射ようとするテル(Wikipedia)
❷ 骨角器
❸ 旧石器時代まとめ
空も飛べず、牙や鋭い爪もない人類がなぜ生き延びられたのか?それは、共同して助け合う生活を送ったからです。
それ以外に人類の生きる道はありませんでした。やがて、脳が大きく発達している人類が誕生し、言葉が大きく発達し、豊かな感情を表現する感性をもつ人となったのです。それが私たちの直接の祖先である新人です。
旧石器時代の人びとの狩猟のようすを示すジオラマ(Wikipedia)
旧石器時代と先史時代の違いについて調べてみよう
旧石器時代は農耕が始まるまでの時代です。
先史時代という時代区分がありますが、これは文字としての歴史遺産がない時代のことです。
日本では旧石器時代から弥生時代までの時代を先史時代と呼ぶことが多いですね。
次回の歴史クイズ→第2章Lesson1
※順番に読み進めると知識が深まります。
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