前回の歴史クイズ(復習)→第1章Lesson1
旧石器時代に人類が生活していた遺跡がたくさん発見されています。石器は、人類が森から草原に出て手を使うようになってから身近に利用した道具でした。
今回の歴史クイズでは、打製石器について考えてみましょう。
【第1章Lesson2】中学歴史要点クイズ問題スタートです!
打製石器を使って狩りや採集をする
( )のことばを答えてみよう!
- 物をつかみ、用いることで人の前足は発達し、何になりましたか?
- 漢字4文字です。時代とともにより鋭く精巧な細石器も作られていきました。
❶ 手
手の働きは、脳のなかでも大きな部分をしめています。親指と他の指が向き合いしっかりと物をつかむことのできる手を使って、人は働き、物を作り、触れます。
すべての動物の中で、人間の手ほど多くの働きをするものはありません。科学的社会主義の創始者で「資本論」を書いたカール・マルクスは、「サルが人間になるについての労働の役割」という本で、手を使って働く意義の大きさを書いています。
❷ 打製石器
打製石器を旧石器といいます。手を使うことで、人類はさまざまな打製石器を作り出してきました。鋭く尖った細石器や矢の先につける石の矢尻もそうです。
打製石器を主に使用していた長い時代が旧石器時代です。やがて、農耕がはじまり磨製石器の生まれた新石器時代になっても、さまざまな打製石器は使われ続けています。
現代の手術で、石器が使われたとの記事がありました。肉の筋や血管もすっぱりと切ってしまう鋭い金属メスではなく、肉の柔らかい部分を切り開いていく石器が役立っているという面白いニュースでしたよ。
ルヴァロワ技法による打製石器製作(Wikipedia)
人類は他の動物と別の道を進むようになる
食物として、木の実や草の根をとり、動物をとらえるためには、たがいに助け合って働くことが必要でした。人類は、共同して働くことで意思疎通のための( ② )も発達していきます。
こうして人類は、他の動物とは別の道を進むようになっていきました。
( )のことばを答えてみよう!
- これが発達することで、人は人としての知性・感情・意志を持つようになりました。
- 「朝、川に水を飲みに来ていた5頭の馬を見たよ」、これがサルに言えますか?
❶ 脳
脳については、世界のほとんどの国で「脳死が人の死」とされ、心臓などの移植手術が日常の医療として確立されています。(日本では臓器提供の意思表示が必要です。)
脳幹の働きが残っているときは回復の可能性がある植物状態で、脳死とはいいません。脳は人そのものであることがわかりますね。
「ロボトミー手術」ということばを聞いたことがありますか?脳の前頭葉を切り取り、知性と感情を切り離す手術で、精神疾患を治したとノーベル医学賞を与えられましたが、人間性を奪ってしまった結果となり、今日では行われていません。
❷ 言葉
「ヒント②」のなかに、幾つの情報が含まれているか数えてみましょう。
朝、川、水を飲む、5頭、馬・・・すごい情報量ですね。しかも、ことばは情報伝達だけでなく、その人の気持ち・感情を伝えることができます。
人という漢字を小学校で習った時、「二人の人が立っていて支え合っている」といった説明を受けたことはありませんでしたか?人は社会生活を営む中で、人となることができます。
旧石器時代の前、人類の時代はあったのでしょうか?
石器の出現は200万年前です。
それから農耕の始まるまでを旧石器時代といいます。森から草原に出て直立二足歩行をし始めた生物が前足であった手を用いて、石を握り、木を握り、それを武器として、また、土を掘り、獲物を解体する道具として石器を用い始めたところから、やがて、より鋭い石器として役立つ打製石器が作られていきました。
出土された石器が見当たらなくても、人類の歴史と共に石器も用いられていた、と考えるのが自然なことです。
次回の歴史クイズ→第1章Lesson3
※順番に読み進めると知識が深まります。
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